本当にわかる論理学

著者 :
  • 日本実業出版社 (2010年9月25日発売)
3.69
  • (7)
  • (9)
  • (5)
  • (5)
  • (0)
本棚登録 : 174
感想 : 9
5

いままでも、高専での情報理論や、通教大学で思考に関する理論、情報学理論・システム理論など、論理学を学ぶ機会はありましたが、腑におちない点がありました。
それは、演繹法や帰納法など論理的なテクニックは理解出来るのですが、いざ実践するに当たり、実際に留意したりコツとしてあらかじめ備える構えが、なにもないからです。
当たり前に学び理解しますが、果たして実用の場面で、その学びを活かしているという感覚が自分にないため、本当に自分の身になっているのかという疑問。
その疑問が、著書を読んでわかりました。
自分は、論理学と論理を混合していた様です。いままで自分が学んでいたのは、論理学という知識体系で、自分が身についているのか疑問視していたのは、論理の方だということを。
この論理は、倫理(道徳)・哲学という学問の他、自分の人生観・価値観に左右されるものなので、日頃の経験や広い学びにより磨かれることに気がつきました。
この気づきを得られただけでも、著書には感謝です。
その様な、論理学の位置付けから、丁寧に記述された良書でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 学習
感想投稿日 : 2017年5月7日
読了日 : 2017年5月13日
本棚登録日 : 2017年5月7日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする