藤堂志津子さん、久しぶりに読みました。
主人公・玉子65歳。
亡き息子の嫁・里子と孫娘・春子と穏やかに暮している。
そこに嫁に行った娘・葉絵が帰ってきては波風を立てる。
嫁・姑・小姑、三つ巴のドロドロだったら嫌だなぁと思ってたんですが、
そんなこともなく面白かったです。
いつもおっとりと優しい玉子が、ときおり見せる姑のチクッ。
優等生すぎる嫁・里子の別の顔。
突きぬけてる葉絵が案外憎めなかったりして。
それと、なぜ夫が不在なんだろうと思ってたら、それがまぁ…。
葉絵が実家に帰ってきては、
母親に子供の頃の鬱憤をぶつけて絡んでくるんですが、
この「今だから言わせてもらうけど…」的なかんじ。
よくわかるんですよね。
実の娘だと、お嫁さんと違って遠慮ないですからね。
それに対して、母親の答えはいつも同じで
「そうだった?覚えてないわ」ふふっ。
あるときは嫁の立場、またあるときは娘の立場になって
楽しく読みました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
た行
- 感想投稿日 : 2016年8月4日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2016年8月4日
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