金持ち父さんの学校では教えてくれないお金の秘密

  • 筑摩書房 (2006年3月24日発売)
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・お金のことを考えるときは頭をやわらかくしよう。学校や家でこれまで慣れ親しんできた考え方は捨てて、新しい考え方、ものの見方をすることが大事だ。

・きみにとって、教えるというのは話をしたり、授業をしたりすることなんだね。それは学校で教えるやり方だ。でも、人生はそんな教え方はしない。私に言わせれば、人生こそが最良の教師だ。たいていの場合、人生はきみに話しかけてきたりしない。きみをつついて、あちこち連れ回すだけた。人生はそうやってきみをつつくたびにこう言っているんだ。「ほら、目を覚まして、学べよ!」ってね。

・金持ちはたいてい不労所得を生み出すのがじょうずだ。本人がほかのことをしている間に、つまりポートフォリオ所得(株式や債券、投資信託などの金融資産にお金を投資している人がそこから得る所得)の管理をしたり、ほかのビジネスを立ち上げたり、あるいは好きなことをしてただ人生を楽しんだりしている間に、お金がその人に代わって働き、収入を生み出す。

・お金はもっているけれど貧乏だ、という場合もある。なぜなら、勤労所得、つまり給料の額は、その人の本当の豊かさとは比例しないからだ。

・学校へ行き、就職して、家を買い、給料をもらうというルールは、人をラットレース(お金を稼いでは請求書の支払をするという、終わりのないいたちごっこ)に送り込む。ラットレースにつかまった人は、働いて請求書の支払をするばかりで、人生を楽しむ時間も、家族や友人とともに過ごす時間も持てない。どんどん働く量を増やし、より多くお金を稼ぎ、くだらないおもちゃを買い続け、前より多くの請求書の支払いをすることを繰り返すばかりだ。実際のところ、世の中の98%の人がラットレースの中で生きていて、いつも必死で請求書の支払をして、給料ぎりぎりの生活をしている。そういう人たちは昇給すれば問題が解決すると思っているが、たいていの場合、手にするお金が増えると、負債にしかならない「おもちゃ」がもっとほしくなり、それらを買い込むだけだ。負債を買うことによって、人はどんどんラットレースの迷路にはまり込み、借金漬けになっていく。

・私と妻のキムは1994年に引退した。私が47歳、キムは37歳の時だった。引退というのは、働かないことを意味するのではない。働くのも働かないのも自由だし、いずれにしても、財産が自動的に増えていく。つまり、資産が勝手に増えていくというのが、私たちの言う引退の意味だ。これはちょうど、金のなる木を植えたようなものだ。何年もの間、水をやり、世話をしたおかげで、金のなる木はもう私たちを必要としなくなった。地中にじゅうぶん深く根を張っているからだ。そして今、その木は木陰を作って私たちを快適にしてくれている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2015年7月26日
読了日 : 2015年7月26日
本棚登録日 : 2014年1月1日

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