別冊図書館戦争II (図書館戦争シリーズ 6) (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店 (2011年8月25日発売)
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感想 : 982

ぅわーん。終わっちゃったぁ(ノ_<。)
久々にすっごくときめいて萌えて楽しめたシリーズでした♥
続きが早く読みたいッ!ってなったのも久々。
楽しかったです♪

「Ⅱ」は柴崎さんと手塚くんのお話かなぁ・・・と思っていたら、初っ端のお話がまさかの緒形副隊長!意外でビックリしました。でもこのお話のお陰で緒形副隊長も進藤さんも好きになりました。この2人の関係もいいですな。図書特殊部隊の面々はみんな好きです。

そして次のお話は堂上さんと小牧さんの新人の頃のお話。今の堂上さんとは違った直情的な言動が微笑ましいやらかわいいやら。間々に挟まれている堂上家の夫婦生活も垣間見れてときめくやら萌えるやらで大変でした。おウチでの堂上さんはこの新人さんの頃のイメージと近い感じがしました。なんかかわいかった。そして意外に郁にシリに敷かれてる感じがありました。

そして最後のお話はやっぱり柴崎さんと手塚くんのお話でした。や、この2人が上手くいくまでの話だと思えば、それは非常にときめくのですが、それまでの過程がホントに気持ち悪かった・・・。特に男性のよりも女性の方がより気持ち悪かったです。ホント、殴ってやりたくなるわ。
なのでその間々に挟まれてる堂上夫妻のお話はホント癒しでした。あと、やっぱり男性陣同士で仲良しなのもツボ。緊迫した状況だったのだけども、堂上さんが手塚くんに「手塚。飲むな」って制するトコが非常にツボりました。人前なのに郁に対する態度がウチのものだったりする件も。

しかし。今回は柴崎さんの心情がホントせつなくって。このシリーズで1番泣いたトコかもしれない。堂上さんのコトを好きになりかけたって話は目から鱗で、ぅえええ?!とビックリしました。2人をからかうために言ってたとばかり思ってたから。でもだから郁を正論で泣かせたのもそういう想いが少なからずあったからなのかなぁ・・・なんて思ったりしました。そして手塚くんに対して素直になった柴崎さんが、それをちゃんと受け止めてる手塚くんに、号泣ですよ。幸せになってよかった。

水島さんも柴崎さんも結局根っこは一緒なんじゃないかな・・・と思いました。他人の恋愛を羨ましく思って、その人の立ち位置に成り代わりたいって想いは。誰だって羨むし妬むし。でもそれを自分本位に考えるか・・・犯罪に発展させるかはやはりその人の人となりというか、人間性なんだろうなぁ・・・と思いました。

そして、有川さんの旦那さん、グッジョブ!!(笑)あとがきで有川さんがおっしゃってたところで終わってたら、私も読後消化できなかったかも。みんなが幸せになってる描写があってよかったです。ここでも堂上夫妻が萌えさせてくれるし♥

そして最後のショートストーリーもほんわかあったかい気持ちになれて、そして泣けました。キャラクター紹介なので、玄田さんは稲嶺指令の右腕みたいなコトが書かれてあったけど、そういう描写が本編であまり書かれていなかったので、このショートストーリで2人のお話が読めてすごくうれしかったです。
何巻かで有川さんが「稲嶺指令のイメージは児玉清さん」とおっしゃっていたので、今回読んでると稲嶺指令の口調が児玉さんな感じで脳内変換されてました。職場の人間が家族のようになっているのがすごく萌えます。こういうのって憧れます。そういう稲嶺指令だから図書隊の人はついてきたんだろうなぁ・・・ってすごく思いました。また逆に稲嶺指令がああいう事件に巻き込まれたのにも関わらず、憎悪のみに支配されずにいられたのは図書隊の面々がいたからなんだろうなぁ・・・と思いました。

たくさん萌えたりときめいたりキャラ萌えしたりとアホな感情が大半をしめてましたが、その反面色々なコトも考えさせられたシリーズ作品でした。大好きなシリーズ作品になりました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説・エッセイ
感想投稿日 : 2024年1月15日
読了日 : 2024年1月15日
本棚登録日 : 2024年1月15日

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