世界中のいろんな窓について。
とくに日本の窓とヨーロッパのそれの比較が面白かった。
ヨーロッパには石積みの家が多くあり、家を建てるとき、石を積みながら窓もいっしょに作っていかなければならない。
本書でも城郭都市が紹介されているとおり、ヨーロッパの窓は外から都市を守る要塞という発想の延長上に窓があるのかもしれない。
一方、日本は柱があるため、その間を埋めるという発想から窓ができたという。日本では柱と柱の間の空間を「まど」ともよび、柱と柱の「間」にある「戸」だから「まど(間戸)」でもあるらしい。
したがって明確な壁はなく、あくまで障子やふすまは「間仕切り」として柱と柱の間を埋めることで空間を自在に作りかえる。
しかしきっと日本でも防御の必要もあったはずで、その辺の対策はどうしていたのか、気になるところだ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
児童書
- 感想投稿日 : 2024年2月19日
- 読了日 : 2024年2月19日
- 本棚登録日 : 2024年2月19日
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