トムヨーク万歳。
昔のsnoozerにトムヨークの10年分のインタビューを再編集している記事があって,それを読み返しながら、なんとなーく不快になった.
あるいは嫉妬?
明らかに俺にも同じような乖離感・・・・大衆との乖離だったり世界との乖離だったりするわけだが・・・・があって,そういう曖昧な自分を曖昧なまま表現できる(i might be longなんてフレーズはその典型だ.自己肯定も自己否定もしない.)存在がうらやましい.世の中にyesかnoのどちらかで片付くことなんかほとんど無くて,でもシステム上はyesかnoに分類しなければならなくて,現実的にはどちらでもないところに落ち着いているような,そういう曖昧な状況を「対象」として自分は存在している.
不安定な安定。
それは欲望を生む。
今の世の中,個体としての「自分」ほど曖昧な存在はいない.だからこそ,曖昧な自分を受容してやっていくことが求められるわけだが,それが受容できずに不適応を起こす人間もたくさんいる.表現という手段は,いい解決策になるわけで,だからといって不適応者全員が表現者になれるわけでもない.迷える「自己」をどこにうっちゃればいいのか,ちょっと考えもんである.
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
CD BOX
- 感想投稿日 : 2009年10月10日
- 読了日 : 2009年10月10日
- 本棚登録日 : 2009年10月10日
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