中村天風と植芝盛平 氣の確立

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  • 東洋経済新報社 (1998年12月1日発売)
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できるということは、正しいということである。逆に言えば、正しいことならば必ず誰にでもできる。天地の理に合っているならできる。したがって、それができないということは、天地の理に合っていないということになる。

困難にぶつかったときに、すぐに逃げて帰っては先に進めない。そのままじっと我慢していれば、やがて困難は通り過ぎる。そこには新しい関係がひらけていくことだろう。  次に、また困難にぶつかる。それを通り越すと、また次の困難……これを繰り返すからこそ、人間とは成長し、伸びていくのである。  ところがこの困難を避けてしまう人が多い。言い訳や弁解をしているうちは人間は伸びないというのは、まさにこれなのだ。  疑われても、馬鹿にされても、じっと自分が正しいと思ったことを続けていれば、いずれはわかってもらえる。それが私の一生であり人生だ。  だから、人が疑おうがどうしようが、まったく平氣である。天地の理に反することだけはしないように、自分で氣をつけていればいいのだから。

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カテゴリ: 暮らし•健康•子育て
感想投稿日 : 2020年5月10日
本棚登録日 : 2020年5月10日

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