読後気分→φ(。_。*)
同時多発テロ事件以降はもちろんのこと、それ以前でも、ソ連のアフガン侵攻など何かと話題となっていたアフガニスタンの歴史について綴った本。
正直言うと古代~近世のアフガニスタンの歴史を読みたかったので読んだのですが、一番参考になったのは現代史のところでしたね!なぜソ連のアフガン侵攻が起きたのかということと、タリバンがアレほど勢力を拡大したのかということが、全部繋がっている歴史本を読んだのは初めてだったので。
急進派と保守派の絶え間ない争いの中(ここでアフガニスタン侵攻のきっかけが出来たんですね)、やっとアフガニスタンを安定させることに成功したタリバンの政治行政力の無さが切なく思えてきてしまいました。政治力・行政力の欠如というのは統治機関にあるまじき欠如ですが、その欠如こそがタリバンに「暴力的」で「狂信的」な組織で、「テロリストの友人」という烙印を押してしまう原因となるとは。
薄い通史じゃ物足りないけど、アフガニスタンのことをそんなに知っているわけではない、という方におすすめかも。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
中央アジア系
- 感想投稿日 : 2013年4月6日
- 読了日 : 2013年4月6日
- 本棚登録日 : 2013年2月22日
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