交流のしくみ 三相交流からパワーエレクトロニクスまで (ブルーバックス)

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  • 講談社 (2016年3月18日発売)
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全くの専門外の方には、やや難しめ。ただ、じっくり文章を見ながら図解を眺めれば着いてこれなくはない。分かる所だけ読んでも、それなりに視野が広がる。

例えば、電流と電子の話。電流の向きは電子の流れの向きと逆方向。これは電子がマイナスの電荷を持つことが発見される前に、プラスの電荷の移動を電流と決めてしまったことに由来する。電流の大きさとはある断面を1秒間に通過する電荷の量、つまり電子の数である。電流は、電位差(電圧)に比例して変化する。

交流電流とは導線の中を流れる電流の向きが絶えず入れ替わる電流。この交流電流を負荷に供給する電源が交流電源。電源から電流を供給させる装置を負荷と呼ぶ。直流から交流に変換する回路や装置をインバータと呼ぶ。交流モーターに使われる最も多いパワーエレクトロニクス。温度に応じて回転数を制御するエアコンや冷蔵庫などの誘導モーターも交流モーター。

ネオジム磁石という強力な磁石の発明によりモーターが更に進化。ネオジム磁石により小型化ができ、更にIGBTとコンピューターで高度な制御が可能に。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2023年10月8日
読了日 : 2023年10月8日
本棚登録日 : 2023年10月7日

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