子どものまま中年化する若者たち 根拠なき万能感とあきらめの心理 (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎 (2015年7月29日発売)
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1970年頃から摂食障害や境界性パーソナリティ障害、不登校が増え始めた。
不登校や引きこもりの若者たちは、エネルギーや理想像を求める思いが低下している。
コミュニケーション能力に問題があると共に、自分の思いをイメージ化して自分の言葉として伝達することができなくなってきている。物語れなさ。(P92、118)
それは自分自身が曖昧になることを意味し、キレやすさにも繋がる。

おすすめ本
田中康夫 なんとなくクリスタル P155

タイトルの意味は
内向的で、将来への努力をせず、変わろうとする意欲がない若者たちが増えている。
良く言えば、あきらめを含んだやさしさのある生き方を選択する者。
青春を失い、変化を追い求める意欲的な若者画減ったということだ。
→「子どものまま青春をとおりすぎ」てしまった中年のようだと。
それがすなわち、出世を諦め、趣味に生きている中年の守りの生き方 だと著者は言う。



ひたすら若者の劣化を挙げ連ね、昔はよかったというような懐古表現のオンパレードで辟易してしまった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2024年4月7日
読了日 : 2024年4月7日
本棚登録日 : 2024年4月7日

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