15歳だった末の娘が失踪して10年後、遺骨となって発見される。
すでに夫とは別れ他の子どもたちとも距離ができ、ローレンの人生はすべてがかつてとは変わってしまっていた。
ある日カフェで出会った男性と恋に落ちるが、彼には9歳の娘がおりその子どもが失踪したエリーとよく似ていることに胸騒ぎを覚える。
先は気になるけど読んでいて気持ちのいい物語ではない。
何より突然人生と未来を奪われたエリーが可哀想で……。
結末は若干盛り上がりに欠け、綺麗にまとめ過ぎているように思う。
特にあの手紙の演出はいるのか?
追い詰められている人間の書く文章なのかな? と疑問。
男も自分を偽っていたのはわかるけど、「怪物」と言われるような恐ろしさは感じず、娘への愛情も偽りではなく本物だったように見えるし、可哀想な人でもあるような。
問題は女性に対して不誠実だったことかな。
読み返したら心理面で注意深く観察出来るのかもしれないけど読み終わった今は若干モヤモヤ。
あと二見文庫のロマンス・コレクションとミステリ・コレクションって別物なんだね。
こちらはロマサスではなくサイコスリラーです。
" Then She Was Gone " 2017年。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2020年11月27日
- 読了日 : 2020年11月27日
- 本棚登録日 : 2020年11月27日
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