1998年刊。朝日新聞編集委員たる著者が、主に冷戦後の同盟関係(米韓・NATO・独仏・英米・米豪・北米・アジア)を、各国の思惑、歴史、地政学的問題を絡めて解説し、現代同盟論・日本への提言を叙述。本書こそ啓蒙書と言うに相応しく、目からぼろぼろ鱗が落ちる感を持ちつつ読み進めた。どれも読み飛ばせないが、ちなみに、己が無知であるのを自覚させられたのは「インドネシアの経済危機→イスラム原理主義の台頭→地域、特にマラッカ海峡・シンガポール不安定→シーレーンの危機→影響は日本へ」のロジックである。知恵の道は遼遠である。
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ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2017年1月16日
- 読了日 : 2017年1月16日
- 本棚登録日 : 2017年1月16日
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