嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん5欲望の支柱は絆 (電撃文庫 い 9-5)
- アスキー・メディアワークス (2008年5月10日発売)
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感想 : 72件
推理小説としてはそれほど…。みーくんの性格描写としても今更感で…。
一方、サイキック・ホラーとしては1巻には及ばないなぁと。
恐怖は日常との落差の幅と突然さなんだが、推理小説風の舞台設定がその恐怖をかえって減殺している。
また、元々本作は、著者好みの台詞回しと一人称語りの中身のために、日常性が脱色されている。
そうなると本件の場合、日常との落差がさほど大きいとは見えず、そんなに怖いかぁと。
とはいえ、精神的に壊れ、かつ歪なプロセスを経た人間像を描こうとする試みは、小説の方向性としては悪くはない。
そうなると、再度、上巻たる4巻を含め再読したら、印象が変わるかもしれない。その意味で再読しても良いかなぁという気にはなった(いつになるか判らんが)。
古本屋に売れない……。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2016年12月18日
- 読了日 : 2016年12月18日
- 本棚登録日 : 2016年12月18日
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