下ネタという概念が存在しない退屈な世界 (4) (ガガガ文庫 あ 11-4)

著者 :
  • 小学館 (2013年8月20日発売)
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感想 : 6

ネタバレ 公序良俗健全育成法に対する抵抗者側の内ゲバ物語も本巻で小括。成程、テログループとしての「SOX」は穏健派に属するために行動上のカタルシスを感じにくい。2巻より続く、この違和感は本巻のカタルシスに直結させようとしたものなんだなという印象を残す。◇他方、2巻は別として、3・4巻の物語は、あくどい大人に対する少年側の異議申立を核とする。その最中暴かれるキャラの隠された過去と裏面、そして結果として得たのはメンバーの成長とSOXの結束。勿論、小括に過ぎない以上、問題は未解決で、狸吉も未だ成長途上。全てはこれからだ。
◆本作がこれでもかこれでもかと叩きつける下ネタは、一体どこから仕入れているのかと思うくらい多種多様。加えて、スピード感ある展開が多少のご都合主義を吹き飛ばし、コメディとしてまずまず楽しい。◇一方、アンナの凄まじき狂女ぶりには目が点。まるで、Tレックスのようだ……。実際どう人間復帰させていくのだろうか…。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2017年1月24日
読了日 : 2017年1月1日
本棚登録日 : 2017年1月1日

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