2010年刊行。著者は日露歴史研究センター代表(元朝日新聞社記者)。先に読破した「シベリア抑留」と被る内容も多いが、本書の特徴としては、①抑留体験を声高に主張してきた瀬島龍三(東京裁判ソ連検察側証人)の欺瞞の暴露、②反軍闘争と民主化運動の詳細。特に、シベリア天皇と称された浅原正基。これに関するソビエト共産党の思惑。③戦陣訓、ないし捕虜を恥と見る日本軍の心性とシベリア残留者の関係、④抑留者への特別恩給制度の不備。⑤韓国・朝鮮籍の抑留者の取り扱いなどが詳しい。
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ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2017年1月21日
- 読了日 : 2017年1月21日
- 本棚登録日 : 2017年1月21日
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