こういう恐怖の書き方があったかーという感想。
古代伝説を持ち出すのはご愛嬌として、<思い出を奪われる>ということがどれほど人を変えてしまうかという―言い換えれば過去の記憶、子供時代の楽しい思い出というものがいかに大切なものか(これほど人心が荒廃したのは子供が子供らしく愛されていないから、という著者のメッセージも含まれるか?)ということがよく分かる。
一方で、自分が最も愛する人が精神的にここまで醜く変貌を遂げた時の驚愕や恐怖、絶望というものも、改めて思い知らされる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
海外ホラー/怪奇幻想
- 感想投稿日 : 2010年3月5日
- 読了日 : 2010年3月4日
- 本棚登録日 : 2010年3月4日
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