「死後も名医にかかるべし」。死体は嘘をつかない、死体は語るとして、監察医であった著者が実際に担当した検死をベースに様々な遺体の状態から法医学を繙く。どんなに証拠隠滅を図ろうとも、そこに遺体がある限り、犯罪は全て露呈する。まさしく「死体は語る」のだ。終盤に記された尊厳死、安楽死については考えさせられる。如何にして死ぬか。患者側は勿論、医療者も一緒に考える時代になったのだと思うと死は生の一部であることを強く感じる。また元気な人の突然死(腹上死)についても真面目に研究したとあって興味深く読みました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ノンフィクション・実用書
- 感想投稿日 : 2021年10月6日
- 読了日 : 2021年10月6日
- 本棚登録日 : 2021年10月6日
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