漫画家・山田花子さんの死の直前まで綴られた日記をまとめたもの。山田花子さんは『完全自殺マニュアル』で知っている程度で彼女の作品はちゃんと読んだことがないのですが、本書を読んで漫画も読みたくなりました。日記に綴られている言葉はどれも共感できるものばかりで、読んでいて苦しくなるほどです。徹底的に厳しく自己の内面を見詰め、外界の世界を鋭く観察する眼は一種の才能ですらあると思います。でもその鋭さが彼女を刺し、死へと追いやってしまった。残念でなりません。また再読したい本。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本文学
- 感想投稿日 : 2021年12月26日
- 読了日 : 2021年12月26日
- 本棚登録日 : 2021年12月26日
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