フリーゲーム「ゆめにっき」が小説化された。
非常に独創的な、幻想的な、あるいは狂気的な雰囲気を持つ、不思議な作品を、どうやって文章にするのか。そこがもっとも気になっていた。
しかし、さすがはプロ。元の雰囲気を壊すことなく、見事に、新たな解釈のひとつを提示してきた。
この作品をプレイして思うことは、ばらばらで、明確な答えなんてものはない。個々人が感じたことが最大に重要で、固定したものは必要ない。
そういった点では、あくまでひとつの可能性として、物語として読んでも面白いように書ききった本作品は、非常に良かったと思う。
ただし、原作ゲーム版をプレイしているから、そう感じるのであって、プレイユーザー以外がどんな感想を持つかは分からない。逆に、ファンだからこそ、認められない人もいるかもしれない。
もちろん、私は、楽しく読ませてもらった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2019年8月31日
- 読了日 : 2019年8月30日
- 本棚登録日 : 2019年8月30日
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