毒警官

著者 :
  • 小学館 (2021年10月15日発売)
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毒物の取り扱いに秀でた阿久津春也とピッキング行為で捕まり保釈された利根太作が、盗聴盗撮を駆使して様々な案件を処理する物語だが、警官である阿久津、利根の職場となるレストラン ヴェレーノの小海友紀など、魅力的な人物が繰り広げる展開が楽しめた.手順は利根が対象家屋に忍び込み盗撮盗聴装置を設置し様子を確認し、状況を把握した阿久津が適切な毒物を選択する.最初の事例では父母が飲む焼酎に投入する.DVに苦しんでいた卓は父親の細木四郎の逮捕で解決.いじめの首謀者上川も毒物入り飲み物で形無しになる.難題だったのは引きこもりの上尾克俊の事例.阿久津の陽動作戦、利根の探索活動が功を奏し、克俊は閉鎖病棟に隔離されたが脱走し、阿久津と友紀の最高のイベントを混乱させる.テンポの早い決断を阿久津が出し、それを利根が上手くこなす.痛快な物語だった.

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2022読破
感想投稿日 : 2022年10月17日
読了日 : 2022年10月16日
本棚登録日 : 2022年10月13日

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