文系人間のための「AI」論(小学館新書 た 22-1)

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  • 小学館 (2017年3月30日発売)
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感想 : 12
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AIについて哲学者が書いているのに興味を持って読んだが,素晴らしい内容だった.話題になっている将棋や囲碁のプロに勝つ特化型AIと汎用AIの違いを丁寧に説明し,将来的には後者のAIが人間を超えるシンギュラリティの可能性まで議論している.さらに人間とAIが一体化(マインド・アップロード)することで生まれるポスト・ヒューマンまで考察している.その中でキーワードとしているの「可塑性」だ.私たちの脳が状況や時間に応じて変化していくことを脳の可塑性と称しており,これが人間の根本だと述べている.楽しい議論が楽しめた.

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2017読破
感想投稿日 : 2017年11月12日
読了日 : 2017年11月12日
本棚登録日 : 2017年11月10日

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