世界の歴史 (6) (中公文庫 S 22-6)

  • 中央公論新社 (2008年3月23日発売)
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本棚登録 : 72
感想 : 7

世界史シリーズ6冊目。
日本史の教科書でもおなじみの隋・唐と、同時代の朝鮮のお話。

隋・唐時代は興味のある時代なのでやはり面白い。
国際都市としての長安の話や、周辺から進入してきた部族がいつのまにか中国化していく話などは、スケールを感じさせてくれる。
ただ、記述の仕方が年代を追うよりはトピックを追う形なので、歴史の流れそのものを追うには少し苦労するかもしれない。
この時代からは日本に関する記述も多くて、入りやすいと思う。

古代朝鮮の話は、教科書でもほぼ見た覚えが無い完全に初見の内容ばかりで、想像していたよりもずっと面白かった。
考えてみれば、大国中国と、自国である日本に挟まれた地域の話なのだから、日本人の視点から見て面白くないわけがない。思わぬ収穫だった。
根本史料がずっと後の11世紀に纏められた物がメインだという事なので、ところどころ創作的な挿話があるけれど、そういうものだと割り切って読めればこれはこれで楽しい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 一般教養
感想投稿日 : 2013年2月4日
読了日 : 2013年2月4日
本棚登録日 : 2012年12月3日

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