救命: 東日本大震災、医師たちの奮闘

  • 新潮社 (2011年8月31日発売)
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感想 : 43
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東日本大震災で奮闘した医師たちへのインタビュー集。それぞれの立場で目の前にいる被災者たちと向合った姿が、医師たちへの淡々としたインタビューにより語られる。こういう風に、1人1人の声をちゃんと聞けることってすごく少ないし、また、収められているインタビューに特に演出がないので、すごく読んでいて腑に落ちる。気持ち良い。やっぱり、マスコミでの取り上げられ方とは随分受ける印象が違う。
日本ではこういうインタビュー集の本って結構すくないけれど(「アンダーグラウンド」くらいしか思いつかない)、この本のインタビューのまとめ方のクオリティは相当高い。

でも、海堂氏の「いのちを救い、死を悼む」は不要。余計な主張が入ってしまったことで、その前にある医師たちの声が完全に台無し。不必要に劇的な文体だし、医師を礼賛する一方でそれ以外の組織を敵としてたたく文章は真摯さに欠け、読んでいて気持ちいものではない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ
感想投稿日 : 2011年10月15日
読了日 : 2011年10月15日
本棚登録日 : 2011年10月15日

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