イヤミスのような読後感。……ミステリー要素はないんだけれども。
小学・中学受験にまつわる親の狂気は、これまでドラマや小説などでたびたび触れてきたので、そういう意味では目新しさはとくにないのだけれど……
毎回、「これはフィクションだからね~」で片づけられない何かがあるのは事実。
子育てにおいて、「自分」がない親はダメだ。
でも、「自分」がありすぎる親もダメなのだ。
当たり前だけど、子どもの人生は、子どもが主役。
親にできるのは、子どもをよく観察し、必要なときに手を差し伸べることくらいしかない。
子どもの「受験」は、自分の経験から、達成感・挫折感、いろんな感情を呼び起こされる。
現実の世界でも、受験が悲劇につながってしまう事件が絶えない。
誰でも一度は通る道だからこそ、間違えないようにしたい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
文芸
- 感想投稿日 : 2023年10月18日
- 読了日 : 2023年10月18日
- 本棚登録日 : 2023年10月18日
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