ロイヤルの3つの問いを座標にとり、頻度主義・ベイズ主義・尤度主義それぞれの道具立てと科学的な推論がどのように正当化されうるのかについて比較検討した本です。後半の章では、赤池先生らのモデル選択理論についてもかなり詳しく議論されています。
乱立する主張への反駁が繰り返されながら整理されていく感覚が哲学らしく(?)、とても面白いです。ただ特に前半は難しいと感じたので、誰かと一緒に読むと良いかもしれません。
とにかく、経験的な科学を志す統計ユーザーは、全員が、考えてみるべき内容だと思います。
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- 感想投稿日 : 2022年8月4日
- 本棚登録日 : 2022年8月4日
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