正しい愛と理想の息子

著者 :
  • 光文社 (2018年11月20日発売)
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本棚登録 : 467
感想 : 75
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寺地さんの作品はどれも読みやすい。2人とも詐欺師には向いていない優しさがあるのに、返さなくてはいけない借金のために無理に詐欺をするのは辛いだろうと思った。重かったけど詐欺師の2人がちゃんと更生して便利屋になったらいいなと思った。孤独な老人につけ込むのは現実でもとても容易い。ただ、騙されても騙すのもずっと心に傷を負って忘れられないんだろうと思う。世の中から詐欺がなくなればいい。
子どもにとって母親との関係性は人格形成に影響が大きいと聞いたことがあり、この本を読んで興味が湧いた。
・「あんたが気にしているのはほんとに母親か?母親が持っている金や家じゃなく?それとも世間体か。『お粗末な詐欺』にもし自分の母親が騙されたら、世間体も悪いし、恥ずかしいよな」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年5月14日
読了日 : 2023年5月14日
本棚登録日 : 2023年4月30日

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