反省させると犯罪者になります (新潮新書 520)

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  • 新潮社 (2013年5月17日発売)
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本棚登録 : 1982
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反省させると犯罪者になります、というのは、親や教師など上からの強制的な「反省」が、加害者の犯罪に至るまでの不満を抑圧させ、加害者が内省を深められなくなって犯罪の原因の解決に至らない、という話。再犯を防ぐには、無理矢理反省させることではなく、加害者の視点に立ち、その人が犯罪をするに至るまでに抑圧してきた感情に気づかせることが必要なのだとのこと。確かにそうだろうなぁとは思ったが、自己の不平不満に気づかせ、解消させるまでカウンセリングを続けるのはかなり時間がかかるだろうし、今の刑務所ではひとりひとりにそんなに手厚く関わるのは無理だろうなと思った。犯罪者にそこまで援助するのはどうなのか、という世論もあるだろうし。そのあたりが難しいなあと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 心理学
感想投稿日 : 2020年5月31日
読了日 : 2020年5月31日
本棚登録日 : 2015年7月29日

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