自転車のロードレースを舞台にした「サクリファイス」シリーズの第5作目。
個人的には、第1作だけ読了。第1作を読んでから結構経っていた為、ほぼ初見の気持ちで読んでいました。
この本だけでも楽しめますが、第1作から順番に読んでから、この本を読むことをお勧めします。
登場人物のバックボーンをしっかり把握してからの方が、より一層楽しめます。または、最悪Wikipediaを見てからでも良いかと思います。シリーズに出てきた人物も再登場するので、興奮度は上がると思います。
また個人的に、外国の選手が多く登場するため、なかなか人物像を想像しにくいかなという印象でした。
ミステリーよりもロードレースでの抜きつ抜かれつの接戦が繰り広げられるスポーツ小説として楽しめました。帯にある新たな惨劇というのは、大袈裟ですが、それよりもレースでのそれぞれの選手の心理戦が面白かったです。
欲を言えば、熱線の模様をもっと描いて欲しかったです。
レース数が多いため、あっという間に終了して、次のレースへと変わるので、もう少し詳細に読みたかったです。
アシストとして奔走する主人公。主役として、エースとしてではなく、チームのために。一人一人の役目があるからこそ、勝利に導いていく姿には、見習うものがあるなと思いました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
2020年6月
- 感想投稿日 : 2020年6月18日
- 読了日 : 2020年6月18日
- 本棚登録日 : 2020年6月18日
みんなの感想をみる