netgalleyにて読了。
もっとコメディタッチな小説なのかと思っていたが、日本の社会構造の問題点を暗に示しているようにも思われた。
また「プリンセストヨトミ」のような、もしかしてあるかもしれない世界の面白さもあった。
がしかし読み始めは、悟郎と蛍、2人の出会いから結婚に至るまでがあまりにも一足飛びで、結婚をあまりにも簡単に書いてないか?と、最後まで読めるか自信がなかった。
その部分に関しては、最後まで引っかかったのだが、伊賀と甲賀の対比が、全体主義対個人主義や男社会と女性参画社会の対比にも思えて、どちらに未来はあるのだろう…などと考えたりもした。
蛍の身体能力の高さに惚れ惚れ。
サラ・パレツキーのウォシャウスキーシリーズや、パトリシア・コーンウェルのケイ・スカーペッタシリーズなど、孤独に闘う女の物語を思い出した。
しかし最後の三姉妹活躍シーンで、いやー、これは北条司のキャッツ・アイだな、と思い直した。
2022.6.12
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
913日本の小説
- 感想投稿日 : 2022年6月14日
- 読了日 : 2022年6月12日
- 本棚登録日 : 2022年6月12日
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