忍者に結婚は難しい

著者 :
  • 講談社 (2022年6月1日発売)
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本棚登録 : 570
感想 : 89
3

netgalleyにて読了。

もっとコメディタッチな小説なのかと思っていたが、日本の社会構造の問題点を暗に示しているようにも思われた。
また「プリンセストヨトミ」のような、もしかしてあるかもしれない世界の面白さもあった。

がしかし読み始めは、悟郎と蛍、2人の出会いから結婚に至るまでがあまりにも一足飛びで、結婚をあまりにも簡単に書いてないか?と、最後まで読めるか自信がなかった。

その部分に関しては、最後まで引っかかったのだが、伊賀と甲賀の対比が、全体主義対個人主義や男社会と女性参画社会の対比にも思えて、どちらに未来はあるのだろう…などと考えたりもした。

蛍の身体能力の高さに惚れ惚れ。
サラ・パレツキーのウォシャウスキーシリーズや、パトリシア・コーンウェルのケイ・スカーペッタシリーズなど、孤独に闘う女の物語を思い出した。
しかし最後の三姉妹活躍シーンで、いやー、これは北条司のキャッツ・アイだな、と思い直した。
2022.6.12

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 913日本の小説
感想投稿日 : 2022年6月14日
読了日 : 2022年6月12日
本棚登録日 : 2022年6月12日

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