2018中学の課題図書。プロダクトデザイナーでもある著者が、男女ペアの中学生がイスのデザインコンペに参加するまでの紆余曲折からコンペ当日までを描いている。
日本ではあまりデザインというものに対して敬意を払わない傾向があるように感じる。特にファッションデザイン以外の産業製品や建築など、デザイン料という物に対して意識が低い気がするのだが、それは職人文化の延長にあるからなのだろうか?また、女性だからという偏見についても触れられているのが、日本でもこういう事を児童書で取り上げられるようになったのか、と感慨深かった。
この作品では、夢を貫くことの大変さや形になった時の喜び、デザインを職業にする厳しさなどが著者自身の経験からリアルに書かれている。
課題図書であるが、ありきたりなテーマではなく、中学時代に出会うと良い本だと思う。
2018.6
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
913日本の小説
- 感想投稿日 : 2018年6月16日
- 読了日 : 2018年6月16日
- 本棚登録日 : 2018年6月15日
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