コミュニティデザインの時代 - 自分たちで「まち」をつくる (中公新書 2184)

著者 :
  • 中央公論新社 (2012年9月24日発売)
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本棚登録 : 1269
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コミュニティデザイナー、山﨑亮氏。
デザイナーと言っても、氏はモノを「つくらない」デザイナーです。

「なぜいま「コミュニティ」なのか」
「つながりのデザイン」
「人が変わる、地域が変わる」
「コミュニティデザインの方法」

の4章で構成される本書。
金がかかるだけのハコモノをつくるのではなく、
住む人のやる気を引き出すコミュニティをデザインすることの大切さを説きます。

「地域の活性化=経済の活性化、ではない」
という氏の主張は、
B級グルメ、ゆるキャラといったメディアによる過剰な地域クローズアップ手法(正直僕は、気持ち悪いとすら感じています。)とは対照的で、とても腑に落ちました。

願わくば、コミュニティデザインをした地域住民の声も盛り込んでほしかったとも思いましたが、総じて、とても興味深い良書でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス
感想投稿日 : 2012年12月29日
読了日 : 2012年12月28日
本棚登録日 : 2012年12月28日

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