ホームレス大博覧会

著者 :
  • 鹿砦社 (2013年6月3日発売)
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本棚登録 : 55
感想 : 8
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テーマは自分の好物だが、どうも、80年代的冷笑的スタンスが鼻につく。
それは漫画という形式とあいまって、より強くみえているのかもしれない。
終わりの、文章のほうがまっとうだ。

こうした社会的問題の取り上げ方では、取材者と対象の距離感というのが最も大事である。
本書は媒体の性格もあるが、基本的に突き放して、対象をクレイジーなものとして捉えている。
もちろん大手マスコミのような珍奇な見方ではない、そこにはそこはかとない共感も垣間見えるが、やはり強度をもつまでにはいたらない。

東京タクシードライバーのような、一人ひとりの生の声と向き合う方がおれは好きだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年11月10日
読了日 : 2019年11月6日
本棚登録日 : 2019年11月6日

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