FAB FOX

アーティスト : フジファブリック 
  • EMIミュージック・ジャパン
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感想 : 138
5

フジファブリック、メジャー2枚目のアルバムですね。
うむ。名盤です。志村さんの声が聴くことができる、ってだけで、問答無用で名盤になってしまうのが、どうしてもこう、贔屓の引き倒しなんですが、いやもうだってねえ、志村さんの声と世界観のトリコになったら、そらもう抜け出せないですわね、うん。うんうん。

個人的にこのアルバムで印象深い思い出は、リアルタイムで聴いたときは、妹に薦められて聴いたのですが、当時は、全然こう、グッと来なかったんですよね。「むう、あんま、好みじゃねえなあ」って。2回くらい聴いて、そのままほっといちゃいましたね。今から思うと、なんて勿体ない!っていう話ですが。あん時の自分を、蹴っ飛ばしてド叱ってやりたいです。「なーんでこの良さが分からんかねえ!お前はねえ!アホか!!」って。

ホンマに勿体ない事に、志村さんが、他界されてしまってから、フジファブリックの音楽に本格的に出会うことになってね、後追いで、聴いても聴いても、どれほど好きになっても、ああ、もう志村さん、この世にいないんだなあ、って思うと、悔やんでも悔やみきれない事なんですが、本当に、素晴らしい才能の持ち主、でしたよねえ。志村正彦。あなたの存在は、2017年の現在でも、これっぽっちも色あせることなく、日々、僕を、勇気づけてくれるのです。本当に有り難い事だな。

このアルバム、何故にキツネ?FAB FOX って、なんやそら?と思ったら、ビートルズの存在に引っかけたアルバムタイトルだそうで。むう、なるほどね。志村さんは、やっぱ、ジョン・レノンが好きなんだろうなあ。トライセラの和田さんは、ポール・マッカートニー派よね。キャラが違うものね。でも、そんな二人が仲良しだったのは、面白いよなあ~、とか、そんなことを思ったり。

実は「銀河」と「虹」は、シングル曲なのに、個人的には、それほどグッとくる曲ではない、、、何故か。何故だろう?不思議です。シングル曲ですからね、なんせ。フジのメンバーや志村さんにとっても、絶対に自信作なハズなのですが、、、不思議です我ながら。

このアルバムでゆうたら、逆に、好っきやなあ~って思うのは
地平線を超えて・・・なんか、ドキドキする。すっごい不穏だし、勇壮だし、なんかもう、好きです。

唇のソレ・・・変態すぎて素晴らしい。マジ変態。マジ素晴らしい。フェチ、って、こういうことなんでしょうなあ。

ベースボールは終わらない・・・ユニコーンの「デーゲーム」的な。でも、「デーゲーム」ほど切なくはない。ホノボノの極み、みたいな。志村さん、マジで野球少年だったんでしょうねえ。夏は素晴らしい季節だ。

Birthday・・・良いですよね。PVも、すっごい好きなんだなあ。バースデーソングとして、珠玉の一曲ですな。

茜色の夕日・・・これほどまでに「切ない」って感じ、といいますか、日本的な抒情、といいますか、「あの気持ち」を、何故にこれほどまでに、的確に、歌にできたのか?驚愕。ベタ過ぎる表現ですが、名曲中の名曲、なのですなあ。「若者のすべて」に並ぶ存在ですよね、うんうん。

つらつらと書いてしまいましたが、なにしろ、ホンマに志村正彦、という存在は素晴らしいです。きっとずっと、いつまでも、大好きなんでしょう。本当に、大切な存在です、うん。志村さん、素晴らしい音楽を、ありがとうございます、うん。

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感想投稿日 : 2017年11月1日
読了日 : 2017年11月1日
本棚登録日 : 2017年11月1日

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