新・片づけ術「断捨離」

  • マガジンハウス (2009年12月17日発売)
3.68
  • (194)
  • (310)
  • (309)
  • (60)
  • (18)
本棚登録 : 2541
感想 : 421
1

すでに掃除の本は、カレン・キングストンさんの
「ガラクタ捨てれば自分が見える」
 原題:Clear Your Clutter with Feng Shui
「ガラクタ捨てれば未来がひらける」
 原題:Creating sacred space with feng shui

舛田光洋さんの
「人生カンタンリセット!夢をかなえる「そうじ力」」
を持っています。

なので「断舎離」が話題になっても
自分には必要なさそうなので
今まで読みませんでしたが、
図書館を利用しはじめたので
新たな掃除術を知りたく借りて読んでみました。

読み始めてまず感じたことは、
著者の やましたひでこ さんは
自ら 「クラター・コンサルタント」 と名乗り、
クラターとはガラクタのことですと説明してあり
あきらかに、カレン・キングストンの
世界的ベストセラー、ガラクタ掃除本の
影響を受けていると思われるのですが
(出版も当然カレン・キングストンの方が先です)
参考文献等に表示はなく、
本文でもそのことについて一切ふれてないのは
いかがなものかと思います。

著書いわく、20年前に高野山に行き、15年前に収納に値するモノなのか気づきはじめ(この時にはまだ「断」の発想がなかったと書いています)10年ほど買っては捨ててのくりかえし。と書かれていますが、
そこからいつ「断舎離」を始めたのか、
明確な時期は書かずにぼかされてますね。

やましたさんがクラッター(ガラクタ)という単語を使っていなければ、「断舎離」という掃除術もあるのねと受け入れられたのかもしれませんが、
昔から自分で考えていましたという有耶無耶にした文章では、著者に対する信用が出来ませんでした。

内容も、カレン・キングストンさんと舛田光洋さんの掃除本に比べても、何も目新しいものはなく、
文章もあまり上手ではなく、
私には感覚が合わず読みにくいです。
(断舎離という本のタイトルからして、
 もっと禅とか和的な精神論的な内容を
 想像していましたが、
 ところどころ英語で説明になってしまうのも
 感覚が合わない1つです。)

今まで一度も、他のかたの掃除本を読んだことが
ない人が「断舎離」を読んで、
家を片付けようと思えたなら役立つ本かもしれませんが
私には何も有益なものがなく、
この「断舎離」の本自体が不要で、断舎離です。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 掃除の本
感想投稿日 : 2014年9月26日
本棚登録日 : 2014年9月19日

みんなの感想をみる

ツイートする