《――じゃあ精神的に鬱々とした時期を抜けるためのアドバイスみたいなのは、ベつにないですか?
リリー ないけど、四〇歳になってもそれぐらいの感受性は持ってようよって言いたいよね。だってそれは大人の論理で生きていくか、感受性で生きてくかの問題なんだもん。これは中年の思春期なんだから。》(p.31)
《菊地 ある意味、神経症は、イニシエーションなき時代のイニシエーションみたいなもので、特に三九歳から四〇歳にかけて普通にきたら皮むけたぐらいの感じで気楽に考えたほうがいいんじゃないですかね(笑)。「一時期、俺も荒れてた時期があってさ」とか、ああいうような通過するものだってイメージ持ってるとだいぶ楽になるし。
――まだ体力あるうちにやっておいたほうがいいんでしょうねと。
菊地 パニックと鬱は体力あるうちにやらないとキツいですよ(笑)。》(p.130)
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2024年3月6日
- 読了日 : 2024年3月6日
- 本棚登録日 : 2024年2月23日
みんなの感想をみる