編プロ☆ガール (ぶんか社コミックス)

著者 :
  • ぶんか社 (2018年4月10日発売)
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本棚登録 : 78
感想 : 3

『重版出来』で描かれる輝かしき出版業界から疎外された版元たちの挽歌『重版未定』の、さらにその周縁の世界が本作の舞台である編集プロダクションである。なぜ、彼女たちは心身を擦り減らしてまで本を編むのか。そしてここには二番煎じ、どころか五番煎じの本が書店に並ぶことの意義に対するアクロバティックな回答もある。同じく小さな編プロからこの業界に足を踏み入れた読者として、涙を禁じ得ない作品だ。「「つながらない電話」の数だけ編集者は強くなる」。力強い言葉である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コミック
感想投稿日 : 2018年4月11日
読了日 : 2018年4月11日
本棚登録日 : 2018年4月11日

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