特殊防諜班 諜報潜入 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2009年11月13日発売)
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本棚登録 : 344
感想 : 21

<快>
10連休だった夏休みが終わって会社事務所へ出勤の生活に戻った。昼休み時間の読書の習慣を再開。本書はこの昼休み食後FreeTimeの約20分間でなんと40ページも読み進められる。普通は速くても1分で1ページだ。本書の文章が簡潔で解り易いのでストーリーが頭の中にスバヤク入って来て進んで行くのだ。もちろん面白いストーリーでないと駄目なのだが,読みづらいと面白いかどうかの前に挫折しそうになる。

初めて手に取る読者にも分かる様に登場人物その他諸々の説明をする簡単な文章を必ず入れている。これが1巻から順に連続して読んでいる人(僕の事です)にも,そう目障りにはならない。毎回ほぼ同じことを書いているのだが何故か毎回ちゃんと読んでいる。習い性とはこういう事を言うのかも知れないw。

とても面白いエピソードになりそうなので本文から少し引いて書く。本文138ページから。 『政権が交代するたびに,新総理大臣は,密かに,必ず芳賀舎念のもとを訪れるという。芳賀舎念亡きあとは,その習慣はそのまま消え去って行くようになるのだろうか?そのとき恵理は何をしているのだろうか?』 これが初版として世に出たのは1988年。そして今現在は2021年。つまりは33年が過ぎているということ。芳賀舎念は既に亡くなっていて芳賀恵理はたぶん50歳を超えているだろう。菅直人首相も恵理のところに挨拶に行ったのだろうか。彼が引退したら僕のあらゆる伝を頼って訊いてみることにする。たぶん届かないだろうけどが。あ,ホラね,すまぬ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年8月18日
読了日 : 2021年8月18日
本棚登録日 : 2021年8月11日

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