行動する「うつ」へ: 自助努力とうつ社会のサバイバル法

著者 :
  • 日本評論社 (2009年7月1日発売)
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感想 : 2
2

うつは糖尿病と同じ、生活習慣病ととらえ、
うつと付き合う生き方を模索しよう。
そうすることで、今までと違う豊かな人生を送れるかもしれない。

これは、「うつは治る」などと書かれている本より、
よほど、うつ病患者に寄り添った本です。

ー「うつだから」非社会的であっていいわけではない。
当然のことが書かれています。

そして、うつ病患者に対して、社会は今、どうなのか、
今後の社会の課題とは何なのか、
うつ病ではない・・・主に行政や会社組織への提言も的を射たものだと思いました。


・・・が、ねー。
「あとがき」のインパクトが強すぎて。
どうやら著者は「うつ病患者に対して優しくない」ことに対して、
相当パッシングを受けたようなのです。
「あとがき」で相当数のページを使って、
いかに自分が被害者であるかを語っています。

本編は納得のいく、むしろ、私のように長期でうつを患っている者に対しては
「心に寄り添う」、「得心のいく」ものなのに、
とにかく「あとがき」ですべて台無し。
結局この人は、自分がいかに「被害者」であるかを言いたいの?
というところに終結してしまいました。

「あとがき」読まなければいい本です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 心と体
感想投稿日 : 2013年11月12日
読了日 : 2013年11月12日
本棚登録日 : 2013年11月12日

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