うつは糖尿病と同じ、生活習慣病ととらえ、
うつと付き合う生き方を模索しよう。
そうすることで、今までと違う豊かな人生を送れるかもしれない。
これは、「うつは治る」などと書かれている本より、
よほど、うつ病患者に寄り添った本です。
ー「うつだから」非社会的であっていいわけではない。
当然のことが書かれています。
そして、うつ病患者に対して、社会は今、どうなのか、
今後の社会の課題とは何なのか、
うつ病ではない・・・主に行政や会社組織への提言も的を射たものだと思いました。
・・・が、ねー。
「あとがき」のインパクトが強すぎて。
どうやら著者は「うつ病患者に対して優しくない」ことに対して、
相当パッシングを受けたようなのです。
「あとがき」で相当数のページを使って、
いかに自分が被害者であるかを語っています。
本編は納得のいく、むしろ、私のように長期でうつを患っている者に対しては
「心に寄り添う」、「得心のいく」ものなのに、
とにかく「あとがき」ですべて台無し。
結局この人は、自分がいかに「被害者」であるかを言いたいの?
というところに終結してしまいました。
「あとがき」読まなければいい本です。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
心と体
- 感想投稿日 : 2013年11月12日
- 読了日 : 2013年11月12日
- 本棚登録日 : 2013年11月12日
みんなの感想をみる