聖なるズー (集英社文庫)

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  • 集英社 (2021年11月19日発売)
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感想 : 12
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動物と愛を持って性行為する人たちの話。
日本でいう獣姦は、動物と無理やり性行為するタイプだったり、ドジョウを挿入したりといった過激派だが、海外だと動物保護法に余裕で引っかかる。
そのため、動物保護法との闘いみたい。(実は日本は動物と性行為しやすい国である)

ドイツの動物性交渉グループに密着取材。彼らは自分たちのことをズーと呼ぶ。
ズーには、アクティブ(ちんこ入れる)とパッシブ(ちんこ入れられる)がいる。犬が大半だが馬や豚も居る。
グループはパッシブ・犬・ゲイが多い。これは、アクティブは動物虐待といわれる率が高く、潜んでいるからだろうとのこと。

彼らはみんな愛犬が誘ってきたと言う。手で出してあげるのも多い。犬の場合は大体は挿入してじっと二分ぐらい出し続けたら満足して離れる。

パーソナリティを大事にするというのもよく出てくる。人間のパートナーとも、パーソナリティを大事にし、自然に性交渉するのと同じく、犬の場合もそれは同じとの言い分。

ちなみに作者は大学時代をずっと性的虐待されて生きてきており、そのまま結婚…という、ずっと性加害の被害者。性行為の感覚がわからなくなり、取材対象に選んだ。

ズーをカミングアウトするむずかしさなども取材。

また、聖書でも人間と動物の性行為を禁止されている。日本でも、実は古事記で禁止されている。ということは、昔からよくあったのだと思われる。

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正欲に続いて、性的な内容の知らない世界。
このあたりの書物を読むと、LGBTQ・多様性というワードがとても陳腐に思える。

ペットの犬がクッションに向かって腰を振っているのを見た時に、「やめろ!」となる時点で犬と対等では無いのでは?対等なら、手でしてあげるとかじゃないの?それは動物虐待なの?という話

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年12月16日
読了日 : 2023年12月16日
本棚登録日 : 2023年11月14日

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