この巻はすっごく大切な話が詰め込まれた巻だと思う。まず、すずの母親と、祖母の話。祖母は娘を許さないこと、娘は言い訳をせず許しを請わないことでスジを通した。まさに生き様と言っていい。今の人達ならここまではしないだろうけど、頑固にスジを通した二人は、人妻である私からすると、せめて他人の家庭を壊したのならそうして欲しい・・・という理想像が描かれていて嬉しかった。ただ、すずのことを考えるとそれは関係ないことにも思えて、娘には会わずとも孫には会ってあげて欲しかったなぁ~なんて思ったり。そして、海猫食堂のおばちゃんのこと。やっと母親を看取って・・・と思ったら、自分が余命を宣告される病気になり、しかも弟はお金のことを言ってくる。本当にサイアクな展開。でも、海猫食堂のおばちゃんは多分幸せに逝ったのではないだろうか?いろんな事があっても、幸せに逝くことができる・・・というエッセンスが詰め込まれた話だったと思う。それこそ、どんなサイアクな時でもお天道様は昇り空は青いのだ。そして最後に・・・風太が「こいつがヘコんだ時は誰よりも早く気づけるように」って思うところサイコー!!!みんなこんな男になって欲しい!
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
マンガ
- 感想投稿日 : 2013年1月10日
- 読了日 : 2013年1月7日
- 本棚登録日 : 2013年1月10日
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コメント 1件
猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2013/01/10