前田の美学―広島東洋カープ前田智徳

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  • 宝島社 (2007年10月6日発売)
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感想 : 7
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「前田の美学」の「前田」は、広島東洋カープの外野手の前田智徳のことである。天才バッターと謳われながら、大きなケガに悩まされ続け、それでも昨年のシーズン中に2000本安打を記録したカープの中心選手だ。最近は、プロ野球に対する関心もあまり高くなくなったのだけれども、以前、私はカープの熱烈なファンで、東京に住みながら、カープの試合を見にわざわざ広島まで出向いたこともある。江夏・高橋慶彦・衣笠・達川など、個性的で好きな選手が多かったが、中でも、前田は最も好きな選手だった。野球を本格的にやったことのない素人の私にも、前田のバッティングフォームは、とてもきれいなものに感じられたし、気合のはいっている時とはいっていない時のギャップがかなり明らかな、ある意味、むら気のある職人的な感じがするところも好きだった。この本は、そんな前田について一ファンが書いた、前田を称える本だ。ノンフィクションとしての面白さも、前田自身のインタビューもなく、特に出来の良い本とは思わないけれども、カープと前田のファンが、「私はカープと前田が好きなのです」っていうことを繰り返し書いている内容で、同じくカープと前田が好きな私が、好感を持ったことは言うまでもない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2008年3月29日
読了日 : 2008年3月29日
本棚登録日 : 2008年3月29日

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