ソフトバンクで占う2025年の世界 全産業に大再編を巻き起こす「孫正義の大戦略」 (PHPビジネス新書)

著者 :
  • PHP研究所 (2019年12月14日発売)
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感想 : 18
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孫正義さんを悪く言う人もいますが、そういう人は見ている範囲がものすごく狭いと感じます。
孫さんはそんなちっぽけな事ではなく、凡人の考えの及ばない位置から俯瞰している感じがします。

そして私がSoftBankに期待する事は
オリンピックに乗っかって一気に普及かと思われた5Gはコロナで失速感がありますが、
PayPayやLINE、交通系アプリ、携帯など統合したスーパーアプリ登場に期待ですね!

ソフトバンクは好きなので、興味があって読んでみましたが…
分かりやすく気になるところでは、Yahoo!とLINE経営統合などありますが、なかなか難しくて、ノー知識で読むにはキツイ本でした…



以下、気に入ったフレーズを記します。


・孫正義社長の掲げる群戦略
300年成長し続ける組織構造を作った、発明したという事で、この戦略を思いつく参考になったのが、生命の起源。
細胞分裂して自己増殖をするバクテリアだそうです。
そして2つ目のポイントがナンバーワン主義。
群を構成するグループ会社はそれぞれの分野でナンバーワンでなければならないと言ってます。
これは戦わずして勝つ事が重要だからだそうです。
これなら、ウチの会社と業務提携した理由もつじつまが合いますね。
そして、群戦略と比較して財閥は競争力が低いとも言ってます。
これに対して著者の田中道昭氏は、財閥が競争力が低いとしたら、三菱、三井、住友など、既に100年以上歴史があるので、組織力が重要であると意見してます。
面白いですね!

・パソコン用ソフトの流通業からスタートしたソフトバンク。今ではソフトバンクグループとなり、テクノロジー×金融財務の企業となりました。

・ライドシェア企業が交通プラットフォーマーになる可能性が高い。

・ディディは、中国で圧倒的なライドシェアのナンバーワン企業になったが、世界でも圧倒的なナンバーワンとなる可能性がある。

・世界の9割を占めるライドシェア企業4社の筆頭株主がソフトバンク。


・アジアスーパーグリッド構想。
日本、韓国、中国、ロシア、モンゴル、東南アジア諸国、インドといった国々の送電網を結び、自然エネルギーの国際送電網を整備することを目指している。
残念ながら日本ではほとんど進んでいない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2020年6月5日
読了日 : 2020年6月5日
本棚登録日 : 2019年12月21日

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