DVD>劇場版名探偵コナン「天国へのカウントダウン」 ()

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  • 小学館
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感想 : 1
3

描かれている事件そのものは、わりあいシンプルな連続殺人事件である。一応メインのトリックはあるのだけれど、それ自体は、ちょっと雑というか、取り立ててどうと言うことはないものだと感じがした。ただ、前半のちょっとした描写が伏線となって交換に生きてくる感じは、ミステリのおもしろさの味わいがあって、ちょっとわくわくした。

黒づくめの男たちが、わりあい前面に出てきて事件を複雑にしてはいるのだけど、メインのストーリーとの結びつきが有機的に生きていないような印象を受ける。何よりもm彼らの口調があまりにもステロタイプの「悪人言葉」で、そこだけ妙に興ざめな気持ちになった。

後半のスペクタクル、次から次へと見せ場の連続で、まるでハリウッド映画を観ているよう。これを実写で撮ったらものすごいものになるのだろうなと思う。ミステリと活劇を、無理矢理結びつけて飽きさせず、ちゃんと最後まで引っ張ってくれるのは、実はたいしたものなのだと素直に思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 映画DVD
感想投稿日 : 2019年5月2日
読了日 : 2019年4月4日
本棚登録日 : 2019年5月2日

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