アイデアのちから

  • 日経BP (2008年11月13日発売)
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本棚登録 : 2741
感想 : 243
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成功するアイデアには、6つの原則がある。(本書では“記憶に焼きつく”と表現 = 理解され、記憶に残り、持続的に影響する力をもつ、つまり相手の意見や行動を変えること)
 
単純明快で、意外性があり、具体的で、信頼性があって、感情に訴える物語(Simple Unexpected Concrete Credentialed Emotional Story = SUCCESS)であるかどうか。

タイトルから、優れたアイデアを生み出すことを要求されるマーケティングや企画職向けの書籍を想像しがちだが、本書では、自身の考えをどのように組み立て、働きかければ、相手に理解され、共感を呼び、動かすことが出来るのかを解説している。そのためコミュニケーションに関して答えを探している人であれば、会社員に限らず、一定の集団に属する学生や社会人でも十分役立つヒントを得られると思う。
 
「背筋を伸ばし、相手の目を見て、ある程度、身ぶり手ぶりを加えること」「これから話す内容をまず話す」「最初にジョークや逸話で関心をつかむ」「聴き手を知れ」「聴衆が何に関心を持っているか知れば、話を合わせられる」「何度も何度も繰り返すこと」(以上本文から抜粋)

巷に溢れるコミュニケーションに関するこんな助言は、食傷気味というか、正直ウンザリしていた。本書は原題の通り聴き手にStickすることに着眼しており、アメリカの事例とはいえエピソードも分かりやすく、主張に説得力を与えている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年12月25日
読了日 : 2019年11月23日
本棚登録日 : 2019年10月28日

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