画面全体を彩る一杯の青色がこんなにも美しく、寂しい映画は観たことが無い。
設定自体は「どこかで観たことあるぞ」と既視感を覚えるが、そんなことがどうでも良くなるくらい素晴らしかった。
自分が一体何者なのか、真実に迫っていく展開にドキドキし、全てを知った時の虚しさは他の映画では味わえないと思う。
ラストシーンを蛇足と捉えるかどうかで評価が分かれると思うが、私はあのシーンがあるからこそ余計に寂しい映画に仕上げていると考える。
知っているけど知らない。でも覚えている。
誰もが1度は経験するであろうあの不思議な感覚をSFというジャンルでありながらも丁寧にじっくり描いていて、本当に素晴らしかった。
因みに、ジャックがジュリアに「Dream of us」と呼びかけるシーンで涙が止まらなくてもう駄目だった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
映画
- 感想投稿日 : 2015年9月13日
- 読了日 : 2015年9月1日
- 本棚登録日 : 2015年9月1日
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