2023.3.29市立図書館
連載は「LaLa」(2004-5年)いよいよ最終巻。いくつもの命が失われる壮絶なクライマックスから、地球の生態系バランスが変わった新しい時代を迎えミラーと晶が静かに愛を確かめあう一方で、本体を乗っ取って甦ったドナーたちがひっそりと消え去っていくというひたすら切ないエピローグだった。本体から目をもらったミラーと本体がすでにこの世にいない晶はそのままというのがちょっと不思議だけど・・・
そして最後の最後・・・60年も添い遂げたのに(疑惑の息子も順調に育ったらしい)由が晶を迎えにきて連れ去り悲嘆にくれる老いたミラーはみていられなかった。罪を犯した晶が天に帰るのに60年かかったことは由の残酷なやさしさだったのだろうか。
けっきょくドナーたちは憎しみや我欲、暴力への衝動より人への愛や信頼、利他が上回ると一気に聖人のようになりこの世のしがらみから解き放たれていくということか。
まゆと春麗が仲よく生き延びているのはうれしかった。やっぱり晶しかいないまゆもミーハーな春蘭も両思いから平凡な家庭というコースは望み得ないのだろうけれど、幸せでいてほしい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
コミック
- 感想投稿日 : 2023年3月29日
- 読了日 : 2023年3月30日
- 本棚登録日 : 2023年3月29日
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