1974年に童心社から刊行された作品の40年ぶり復刊。
お母さんが仕事を終えて帰宅する6時半までの留守番をさびしくもてあます女の子の前にふしぎな犬があらわれて言葉のトリックや不条理でめまいがしてくるようなファンタジーに巻き込まれるお話。「かぎあなにかぎがはいらない」からはじまって「ドアはあけるためにあるのではない」「六時三十分のまえに時間はない」「時間がなければごはんはたけない」「のるでんしゃからはおりられない」「にんげんには手をあげるけんりはない」「ママのなかにおかあさんはいない」「おかあさんはさがさなくてはいない」・・・と禅問答のような章タイトルが並んでいる。一読目は主人公ともども狐につままれたような気分。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
あんのさん
- 感想投稿日 : 2014年8月26日
- 読了日 : 2014年8月26日
- 本棚登録日 : 2014年8月22日
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