モンシロチョウは仲間がたくさんいるキャベツ畑でどうやって雌雄をみわけているのか。人間の目には見えない紫外色でみわけている、で一件落着かと思いきや、地域によって色の濃淡があるとわかって…
巻末のあとがきにもあるが、人間がそれを知ってなんの役に立つのかと言われるとすぐには答えられないながらも、「どうして?」と不思議に思ったことが解明されていく「研究」の楽しさ、それが伝わってくる好著。実験・観察の手順もとても興味深く(色の濃淡があるらしいことに気がつかされたテレビ取材の顛末とか世界各地の蝶を観察したくても紛争地などだと入れないという愚痴なども含め)おもしろかった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
絵本・児童書
- 感想投稿日 : 2020年9月12日
- 読了日 : 2020年9月12日
- 本棚登録日 : 2020年5月31日
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