今日は12代目團十郎丈ご当人のお誕生日。
そんな日に読み終えることができたのに何とも味な縁を感じました。
単なる歌舞伎案内本はもうこれまでに何冊も読んできたので表面をなぞる程度の歌舞伎アレコレには目新しいものはなかったけれど、市川家の御曹司ならでわの逸話がなにより楽しかった。三升のお祖父さんから貰った干菓子が嫌いだっただの、元禄見得の意味が未だに解らないから先祖に聞いてみたいだの、父である11代目に女性用クリームを足に塗ってもらっただのというのは並の歌舞伎作家、評論家では決して書けないこと。
そんな「今現在生きている團十郎」としての内容が微笑ましく楽しかった。
流石というか、当然というかオペラ、能楽、神楽、バレエ等にもとても詳しく、本人なりの考察が及び大変面白かった。
生でこの公演を拝聴したかったなー。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本芸能
- 感想投稿日 : 2012年8月6日
- 読了日 : 2012年8月6日
- 本棚登録日 : 2012年8月6日
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