日本のお弁当文化: 知恵と美意識の小宇宙

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  • 法政大学出版局 (2020年4月16日発売)
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感想 : 16
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商業弁当の文化史として優れた研究のように思いました。
一方で、家庭での手作り弁当の視点がないと、大きな枠での「日本のお弁当文化」とは言えないような気もしました。
この点については、最後のほうで少し触れられている程度でした。

先日ある番組で、ある一般人男性が定年を迎えるということで、長年お弁当を作ってくれたことに対する感謝を述べられているものがありました。社会人になってからは奥様に、学生時代はお母様にお弁当を作ってもらっていらしたようでした。
それ自体は否定されることでもないし、正直自分(独身中年男性です)もうらやましいなと思いました。と同時に、その方は、ご自身でご自身(もしくはお子様の)お弁当を作られることはかなったのかな、と、ちょっとモヤモヤしてしまいました。

私は料理が苦手なので、コンビニ弁当で済ませてしまいます。そのほうが高く付くのはわかるのですが、料理に一日1時間以上かけることが、フルタイムで働いているとなかなか難しいので、このまま料理スキルが上がらずにじいさんになってしまいそうです・・・。小さい頃に料理をしておくことは必要ですね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2023年4月22日
読了日 : 2023年4月22日
本棚登録日 : 2023年4月22日

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